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【CASSETTE×絵空箱企画】 ヨシ乃反繰文学音響劇 『穴空院座遊芸』

穴空院座遊芸 穴空院座遊芸
2014/12/11(Thu)~12/14(Sun)
Place:Performing Gallery&Café 絵空箱
URL:絵空箱Web http://esorabako.com/

【出演】
真宮立佳 (CASSETTE)
福原龍彦 (CASSETTE)
澤木柚季江
山品菫
高山健司 (破戒オー!!! )
高中宏之
田島謙太(猫舌コンプレックス)
高田那由太(なゆたハムニダ)
日比博朋(82-party)
 
【スタッフ】
照明:枡田佳菜(L.S.T)
音響:齋藤瑠美子
作曲:福原隼×大槻博嗣
制作:CASSETTE×絵空箱企画 木川美由紀
協力:蜂谷眞未
提携:絵空箱

作・演出:シブサワホタル
構成/演出:吉野翼
音楽:福原隼×大槻博嗣

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Autumn 2014 「示導動機」

示導動機 示導動機
海鳥の鳴き声が私を眠りから醒まします。

窓の外では、火柱をぶら下げた鉛筆が青い画用紙に突き刺さっていました。
あのロケットには、私の初めての人が乗っています。
寂しさを堪えようと、セブンスターを手に取ろうとしましたが、
骨が折れているようで、指先に力が入りませんでした。
運転席の私と同様。愛車も虫の息。

このまま漂うだけなら、私は海のままでいいんです。
でも、彼は青空にいる。私は重力に縛られている。何故ですか?
この時は頬を伝う、血液の温もりでさえ、理由を教えてくれませんでした。
ラジオから流れる示導動機。私は海のままでいいんです。
携帯から鳴り響く示導動機。その昔、土から芽生えた。肌触り。
いつも聞いて過ごした。名前も知らぬ海鳥の鳴き声。フラッシュバックのように、
身体が動き出した。何故だろう。国道からサイレンという名の示導動機。
私のライターに火が灯る。
 
その時、意識を取り戻してから、初めてバックミラーを見ました。

2014/10/24(Fri)~10/26(Sun)
Place:Performing Gallery&Café 絵空箱
URL:絵空箱Web http://esorabako.com/

【出演】
平澤萌花(青山ねりもの協会)
柚木綾介(愛伝一家)
洞口加奈
千葉恵佑(F.I.Group)
亀尾建史

真宮立佳
福原龍彦
 
【スタッフ】
照明:中川明日香(株式会社コローレ)
音響:斎藤瑠美子
制作:木川美由紀

作・演出:シブサワホタル

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Spring 2014 「9」

9 9
その基地の側には狐が棲んでいました。
ある日、兵隊さん達は皆、狐の木の葉に化かされ、幻を見ました。
目眩を覚えた操縦士はヘリコプターと共に空から落ちて、死んでしまいました。
彼女は基地を奪い返しました。全ては9つの尾が企んだ出来事。
また玉藻前がやってくる。ナンバーナインの掛け声と共にやってくる。
超弦理論とロックフェスティバル。晴れた空に明るい日差し。3万の大観衆が呼んでるよ。

さあ大変。
安倍の子供を叩き起こしましょう。

2014/5/8(Thu)~5/11(Sun)
Place:Performing Gallery&Café 絵空箱
URL:絵空箱Web http://esorabako.com/

【出演】
朝廣亮二、真宮立佳、福原龍彦(以上CASSETTE)
藤浦功一、澤木柚季江、平澤萌花、今井瑞、前橋咲起子
 
【スタッフ】
舞台監督:櫻岡史行(アーティザンステージワークス合同会社)
照明:中川明日香(株式会社コローレ)
音響:斎藤瑠美子

作・演出:シブサワホタル

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Autumn 2013 「ElectroCrash」

ElectroCrash ElectroCrash
光回線の向こう側。コスモスのように咲いた掌。その花片から投じた私の信号は、弱々しく。
彼を捕えて離さぬ電波塔を撃ち砕くに至らなかった。なら頭上の雲を弾き飛ばし、
隠れた陽光を引きずり出してみせる。
小さな部屋。PCのバックライト。私の姿が砂嵐にかき消される前に。
力を振り絞ってノドから発するの。彼女達の小さなストーリー、エレクトロクラッシュ。

2013/10/24(Thu)~10/25(Fri)
Place:Performing Gallery&Café 絵空箱
URL:絵空箱Web http://esorabako.com/

【出演】
真宮立佳、澤木柚季江、久保田香織、今井みずほ

【音楽】
大槻博嗣

作・演出:シブサワホタル

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Summer 2013 「LINE SELECTOR」

LINE SELECTOR LINE SELECTOR
ねえ教えて、ラインセレクター。
私は何処へ行けばいいの?
教えて、ラインセレクター。

私は敷かれたレールの上しか走れない。
溜まり溜まった蒸気は車輪を加速させ、圧力に負けた鉄の骨は融解を始める。
それでも石炭は激情の炎にくべられ、止まる事すら許されない。
熱いよ。苦しいよ。
道を示して、ラインセレクター。
満月の夜空。長き線路の終わり。
崖から転げ落ちた機関車は炎を上げて爆発する。
散らばった破片は、星空を写す大海原に降り注ぎ。穏やかな水面は激しく炎上した。
あたりまえ。空なんて飛べるわけ無いじゃん。
貴方の居ないコノ世界では。私達は次々と発車し続ける暴走機関車。
だから離さない。
黄昏の日記。栄光の記録。アイツラが生きた証。
私は待っている。
土地無き豪商をねじ伏せる歌声。迫り来る殺戮者と闘う英雄。
貴方を待っている。そう、貴方の事。進むべき道を示す者の言霊。
たった一人で待っているよ。

居るの?声を聴かせて。側に居るなら私に触れて欲しい。
聞いて、みんな。みんな、みんな、愛してるんだよ。
ねえ、聞いてるの?

・・・そこに居るなら、真面目に聞けよ、バーカ・・・。

2013/5/17(Fri)~5/19(Sun)
Place:Performing Gallery&Café 絵空箱
URL:絵空箱Web http://esorabako.com/

【出演】
朝廣亮二、福原龍彦、真宮立佳

澤木柚季江
平澤萌花(青山ねりもの協会)
洞口加奈
柚木綾介(愛伝一家)
デラ宮寺
下田篤志

【スタッフ】
舞台監督:櫻岡史行(アーティザンステージワークス合同会社)
照明:佐々木志織(アーティザンステージワークス合同会社)
音響:斎藤瑠美子
制作:加藤友紀

作・演出:シブサワホタル

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Spring 2012 「BEYER」

BEYER BEYER
よく見てご覧。
誇りは残っていなかった。
残っているのは器用な右手と不器用な左手。
安いLEDの光、枯れた電子音に顔をしかめながら、私は今日も坂を登る。
すぐに悲鳴を上げる頼りない心臓。
リズムは飛び交う電波に合わせ、無機質な血液が身体を巡る。
見渡せば細い電柱しかない、坂道ばかりの寂しい街。

夜。病院坂を登った先には、古い樹木がある。
ずっとずっと昔。お伽の時代。誰もが憧れるヒロインがそこに居たという。
ばかばかしい話だと、大人達は言うが、よくも自分達の育った街を笑えるものだ。

私も彼女に憧れていた。ピアノの音色が好きだった。
彼女の身体は無く、もう情報しか残っていない。
その亡骸を両腕に抱き、私は帰路につく。

子供の頃は病院だった。今では、お城の様な巨大なマンション。
誰かが、バイエルを弾いている。

ただいま。私の住まい。私の空間。
そして、私達の記憶回路。

その樹木はコンクリートで出来ている。

2012/1/27(Fri)~1/31(Tue)
Place:Theater Green Base Theater
URL:http://www.theater-green.com/

作:シブサワホタル
演出:波田野淳紘(劇団820製作所 URL:http://820-haniwa.com/

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Summer 2010 「DISTORTION」

DISTORTION DISTORTION
これは現代のお話。

今までの人生で最も笑った夏だった。
歪んで、行き場を無くした私の元に突然仲間が現れた。
筋金入りのバカばかり。

昔、クラスの誰かが言った。
「ホント、人生はつまらん」
うん、そうだと思う。そしてこれからもそうだろう。
でも、笑った。笑わされた。

馴染みの無いこの田舎町。外は白熱する選挙戦。
煙噴いて陥落寸前の巨大ビル。そして、水不足。
盛り上がる一揆とは関係なく、私は掃き溜めの図書館でただひたすら笑い転げていた。

これも全てアイツのおかげ。私の人生を食い荒らしたアイツのおかげ。
私はどうやら元気だったようです。
ありがとう。

2010/7/1(Thu)~7/4(Sun)
Place:Theater Green Base Theater
URL:http://www.theater-green.com

作・演出:シブサワホタル

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Autumn 2009 「SURROUNDED」

秋。
また緩い雨が降り始めた。家に傘を忘れて来た。
でも、これくらいなら必要無いだろう。
午後の予報はあいまいだけど、雲間から日が漏れている。

山手線から細かく繋ぎの電車を使って、都心から少し逸れる。
カラフルな客層が徐々に、マイナー系のトーンに染まっていく。
もうすぐ役割を終える年齢。

好奇心から音楽のボリュームを下げる。
聞こえるのは、歳を歴ても満たされない心情ばかり。
崩れた日本語なので、良く聞き取れないけど、
何を言いたいのかは表情を見ただけで、分かる。
小さな頃から見慣れた風景。少量の安堵感。
車内のオンラインニュースには、京王線暴動進行中のニュース。
未だ、中心グループが捕まらないらしい。もうすぐ昼なのに。

駅についた。工業油で汚れたホームに足を下ろす。階段を降りる。
二つしかない無人改札機。
抜けるとすぐ目の前に幹線道路。渡って都心と逆方面へ歩く。
潰れかけのパチスロ店。不衛生な定食屋。
営業しているのか分からないクリーニング屋を左に曲がり、
手元の地図を頼りに狭い路地を進んでいく。

さすがに真っ昼間の人通りは少ない。
長く続く古ぼけた民家の間を抜けるとコンクリートの下り階段。
急高配なので、錆びたと手すりをしっかり掴みながら階段を下りると裏通りに出る。
最寄り駅から歩いて20分。やっと辿り着いた目的地。
地理的に都会で最も低い場所。

アスファルトの土に根を下ろす、崩れかけた建物群。
そのどれもが真っ白な色に包まれている。その上から青い塗料。
思い切り塗料をぶちまけたみたいに。
いびつな盛り上がりや、ひび割れだらけの地面が歩きづらい。
見た事の無い、ブランドのショップや画廊が通りに並ぶが、
それらは見渡す限りの廃墟。

ここに人は住んでいるのだろうか?

初めて訪れる、若者文化の拠点。山の手線東側のアンダーグラウンド「 閂町 」。
目的の映画館は美容室の地下一階。階段が目の前にある。

YOU'LL NEVER WALK ALONE.

何処か、小さな国で、街を護る赤い軍隊の為に、民衆が歌った応援歌。
祖母から教わったこの歌を頭に鳴り響かせ、アタシは家を出た。
さようなら、アタシの家。そして初めまして、アナタの街。

2009/9/30(Wed)~10/4(Sun)
Place:Gallery LE DECO 5F
URL:http://ledeco.main.jp/

作・演出:シブサワホタル

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Winter 2009 「F.E.S」

何故か急激な近代化が進む地方の街。
東京から遠く離れた街。でも日帰り出来ない距離じゃない。
元々気候は温暖。山岳地帯に位置する為、資源が豊富。
恵まれているのに、かつて貧乏だった街。

しかし最近、個人の所得が上がった。

駅。古い駅は取り壊され、自動改札の新しい駅が出来た。
青空にそびえ立つ銀色。最近街には銀色や白い建物が増えた。
道路の凹凸が無くなった。
純粋に人が増えた。若者が増えた。長い髪が増えた。髭も増えた。
今、ここで暮らす事が一つのステータスになりつつある、
僕らの住んでいる場所から離れている街。

時代遅れの自由主義がメインの思想。
そんな街の中学校。美術準備室が本作品の舞台。

2009/1/28(Wed)~2/1(Sun)
Place:Gallery LE DECO 5F
URL:http://ledeco.main.jp/

作・演出:シブサワホタル

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